マグロの幼魚とは?名前や大きさ、成長過程・見た目の特徴を種類別に解説

まぐろ

「マグロの幼魚は何と呼ばれる?」「小さいマグロはどのような見た目をしているの?」と気になったことがある方もいるでしょう。

マグロは寿司や刺身で身近な魚ですが、成魚になると100kgを超える種類もあり、幼魚の姿を目にする機会はそれほど多くありません。

特にクロマグロの幼魚は「ヨコワ」「メジ」などの名前で呼ばれることがあり、地域によって呼び名が異なります。また、マグロは生まれたときから巨大なわけではなく、卵から孵化した仔魚、稚魚、幼魚という段階を経て成長していきます。

本記事では、マグロの幼魚の名前や大きさ、見た目の特徴、成長過程、幼魚を取り巻く資源管理や養殖との関係についてわかりやすく解説します。

マグロの幼魚とは?

マグロの幼魚とは、卵から孵化して成長途中にある若いマグロのことです。

ただし、「何cmまでが幼魚」と一律に決まっているわけではありません。

魚類では一般的に、成長段階に応じて「仔魚」「稚魚」「幼魚」「未成魚」「成魚」などの言葉が使われます。

マグロも卵から孵化した直後は非常に小さく、成長するにつれて魚らしい体つきになり、やがて私たちがイメージする大型のマグロへ成長していきます。

特にクロマグロは大型になる魚として知られており、成魚と幼魚では大きさも見た目も大きく異なります。

マグロの幼魚の名前は?

マグロの幼魚について調べている方が特に気になるのが「幼魚の名前」ではないでしょうか。

クロマグロの若魚は、地域によって「ヨコワ」や「メジ」などと呼ばれます。代表的な呼び方は次のとおりです。

呼び名主に使われる意味・地域
ヨコワクロマグロの幼魚・若魚。西日本などで使われることが多い
メジクロマグロの幼魚・若魚。東日本などで使われることが多い
メジマグロクロマグロの若い個体を指す呼び方
シビマグロ類を指す地方名として使われる場合がある

ただし、地方名には地域差があります。

同じ「ヨコワ」「メジ」という名称でも、地域や市場によって指しているサイズなどが異なる場合があるため注意しましょう。

クロマグロの幼魚「ヨコワ」とは?

ヨコワは、主にクロマグロの幼魚や若魚を指す名称です。

関西をはじめ西日本で耳にする機会が多く、鮮魚店や市場、飲食店などで「ヨコワ」として販売されることもあります。

クロマグロの成魚は「本マグロ」と呼ばれる高級魚として有名ですが、若いヨコワは成魚と比較すると脂が少なく、あっさりとした味わいになる傾向があります。

刺身や寿司、漬けなどで食べられることがあります。

成長途中のクロマグロであるため、成魚の本マグロとは見た目や味わいにも違いがあります。

クロマグロの幼魚「メジ」とは?

メジ、あるいはメジマグロも、クロマグロの若い個体を指す名称として知られています。

特に東日本で使われることが多い呼び方です。

「ヨコワとメジは別の種類のマグロなの?」と思うかもしれませんが、どちらもクロマグロの若魚を指して使われることがあります。

つまり、

成長するとクロマグロ(本マグロ)になる若い個体を、地域によってヨコワやメジなどと呼んでいる

と理解するとわかりやすいでしょう。

ただし、呼び名や対象となるサイズには地域差があるため、厳密な生物学上の分類名称ではありません。

マグロの幼魚はどんな見た目?

マグロの幼魚は、成魚をそのまま小さくしたような流線形の体型へと成長していきます。

マグロは外洋を活発に泳ぐ魚であり、水の抵抗を受けにくい形をしています。

幼魚にも成魚につながる特徴が見られますが、若い個体では体側に模様が確認できることがあります。

クロマグロの幼魚などでは、体側に縞や斑点状の模様が見られることがあり、成長とともに成魚らしい外見へ変化していきます。

また、マグロ類は尾びれの付け根周辺に「小離鰭(しょうりき)」と呼ばれる小さなヒレが並んでいるのも特徴です。

高速で泳ぐことに適応したマグロらしい体の構造は、成長とともにはっきりしていきます。

マグロはどのように成長する?

マグロは「卵→仔魚→稚魚→幼魚・若魚→成魚」という流れで成長します。

それぞれの段階を見てみましょう。

1.卵

マグロの一生は卵から始まります。

クロマグロなどは海中で産卵し、受精した卵が海中を漂いながら発生していきます。

卵は非常に小さいため、普段スーパーなどで目にする巨大なマグロとはまったく異なる姿です。

2.仔魚

卵から孵化した直後のマグロは「仔魚」と呼ばれます。

孵化直後は数mm程度と非常に小さく、体も未発達です。

成長に伴って餌を食べるようになり、急速に体を発達させていきます。

この時期は環境変化などの影響を受けやすく、養殖においても生存率を高めることが重要な課題となります。

3.稚魚

さらに成長し、各ヒレなどが発達して魚らしい姿になった段階が稚魚です。

マグロは成長が速い魚として知られています。

小さな魚や動物プランクトンなどを食べながら成長し、徐々に活発に泳ぐようになります。

4.幼魚・若魚

さらに大きくなると、幼魚・若魚と呼ばれる段階になります。

クロマグロでは、この時期の個体が「ヨコワ」「メジ」などと呼ばれることがあります。

成魚よりも小さいものの、外見はかなりマグロらしくなります。

5.成魚

成長を続け、成熟すると成魚になります。

クロマグロはマグロ類のなかでも特に大型になる種類で、大型個体では全長が数mに達することがあります。

成熟した個体が産卵することで、再び次世代のマグロが誕生します。

マグロの幼魚は何を食べる?

マグロは肉食性の魚です。

ただし、成長段階によって食べるものは変化します。

非常に小さい時期には動物プランクトンなどを食べ、成長するにつれて小魚やイカなど、より大きな餌を捕食するようになります。

成魚になると、イワシやサバ、アジ、イカ類などさまざまな生物を捕食します。

マグロ自身も成長段階ではほかの大型魚などに捕食される可能性があり、海の食物連鎖のなかで成長していきます。

マグロの幼魚はどのくらいの大きさ?

マグロの幼魚の大きさは、種類や成長段階によって大きく異なります。

孵化したばかりの仔魚はわずか数mm程度ですが、その後急速に成長します。

一方、「ヨコワ」「メジ」などとして市場で扱われる若魚は数kg程度まで成長している場合もあります。

そのため、「マグロの幼魚=○cm」とひとつの数字で表すことはできません。

また、生物学的な成長段階と市場や漁業で使用される名称は必ずしも一致しない点にも注意が必要です。

マグロの幼魚は食べられる?

マグロの幼魚・若魚は食用として流通することがあります。

代表的なのがクロマグロの若魚であるヨコワやメジです。

刺身や寿司、漬け、丼など、成魚のマグロと同じような料理で食べられます。

一般的には大型のクロマグロと比較すると脂が少なく、さっぱりとした味わいを楽しみやすいのが特徴です。

ただし、個体や季節、産地などによって脂の乗り方や味わいは異なります。

マグロの幼魚と「シビ」は同じ?

「シビ」という言葉も、マグロについて調べていると目にすることがあります。

シビは古くからマグロを指す言葉として使用されてきた名称であり、地域によっては現在もマグロ類の地方名として使われています。

そのため、「シビ=必ずマグロの幼魚」というわけではありません。

ヨコワやメジのようにクロマグロの若魚を意味して使われる名称とは性質が異なります。

地方名は地域によって意味が変化することがあるため、魚市場や飲食店などで見かけた場合は、実際にどの魚種・サイズを指しているのか確認すると確実です。

マグロの幼魚と養殖の関係

マグロの幼魚は、養殖とも深い関係があります。

マグロの養殖方法には、天然の幼魚を捕獲して生け簀で大きく育てる方法があります。

クロマグロでは天然の幼魚を養殖用の種苗として利用する場合があり、成長させて出荷します。

一方、人工的に生産した稚魚を使用する養殖技術も研究・実用化されています。

さらに、人工的に育てた親魚から卵を採り、その卵から次世代を育てる「完全養殖」の技術も開発されています。

マグロの幼魚が資源管理で重要な理由

クロマグロなどの資源を持続的に利用するためには、幼魚の管理が重要です。

幼魚は、将来成長して産卵する可能性のある個体でもあります。

成長する前のマグロを大量に漁獲すると、将来的な親魚の数や資源量に影響する可能性があります。

そのため、クロマグロについては国際的な枠組みや国内制度によって資源管理が行われています。

特に漁獲量については、魚の大きさなどを考慮した管理が実施されています。

マグロを将来にわたって食べ続けるためには、成魚だけではなく幼魚を含めた資源全体を適切に管理することが重要です。

マグロの幼魚とカツオは似ている?

マグロの幼魚を見て「カツオに似ている」と感じる方もいるかもしれません。

マグロとカツオは、どちらもサバ科に属する魚です。

流線形の体や高速で泳ぐための体の構造など、共通する特徴があります。

しかし、カツオが成長してマグロになるわけではありません。

マグロとカツオはそれぞれ異なる魚であり、幼魚と成魚の関係ではないため注意しましょう。

マグロの幼魚に関するよくある質問

マグロの幼魚は何と呼ばれますか?

クロマグロの幼魚・若魚は「ヨコワ」「メジ」「メジマグロ」などと呼ばれることがあります。呼び名は地域によって異なり、ヨコワは西日本、メジは東日本などで使われることが多い名称です。

ヨコワは成長すると何になりますか?

クロマグロの若魚を指すヨコワは、成長するとクロマグロになります。クロマグロは「本マグロ」という名称でも広く知られています。

メジマグロはマグロとは違う魚ですか?

メジマグロは別の魚種というわけではなく、クロマグロの若い個体を指す名称として使われています。ただし、地方名には地域差があります。

マグロの赤ちゃんはどのくらいの大きさですか?

卵から孵化したばかりのクロマグロの仔魚は数mm程度しかありません。そこから餌を食べながら成長し、大型のマグロへと成長していきます。

マグロの幼魚は食べてもいい?

ヨコワやメジなど、クロマグロの若魚は食用として流通することがあります。ただし、クロマグロは資源管理の対象となっており、漁業者には漁獲量などに関するルールがあります。

小さいマグロは全部ヨコワですか?

いいえ。ヨコワは主にクロマグロの若魚を指す地方名です。マグロにはクロマグロ以外にもキハダマグロ、メバチマグロ、ビンナガマグロ、ミナミマグロなど複数の種類があります。

まとめ

マグロの幼魚とは、成魚になる前の成長途中にあるマグロです。

特にクロマグロの幼魚・若魚は「ヨコワ」「メジ」「メジマグロ」などと呼ばれ、地域によって名称が異なります。

マグロは卵から孵化した直後には数mm程度しかありませんが、仔魚、稚魚、幼魚・若魚という段階を経て、大型の成魚へと成長していきます。

また、幼魚はマグロの資源管理を考えるうえでも重要な存在です。将来産卵する可能性がある個体を含むため、持続可能な漁業を実現するには、幼魚から成魚まで資源全体を適切に管理する必要があります。

普段目にする大きなマグロにも、小さな卵や仔魚から始まる成長過程があります。ヨコワやメジといった名前を知っておくと、鮮魚店や市場でマグロを見かけたときにも、その種類や成長段階をより深く理解できるでしょう。

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