マグロの種類をランク順に紹介!高級な種類や本マグロ・南マグロなどの違いを解説

まぐろ

日本で主に食べられているマグロ類には、本マグロ(クロマグロ)、南マグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロなどがあります。

一般的には本マグロや南マグロが高級品として扱われますが、マグロの価値は種類だけで決まるものではありません。天然・養殖、産地、漁獲時期、脂ののり、鮮度、部位などによっても価格や評価は大きく変わります。

本記事では、マグロの種類をわかりやすくランク形式で紹介するとともに、それぞれの味や特徴、価格、部位による違いについて解説します。

マグロの種類にランクはある?

まず知っておきたいのが、マグロには公的に定められた「1位・2位・3位」のようなランクが存在するわけではないということです。

市場価格や寿司店での評価などを見ると種類による傾向はありますが、同じ種類でも個体によって品質は大きく異なります。

そのため、「本マグロなら必ず南マグロより上」と単純に判断することはできません。

それを踏まえて、日本で流通する代表的なマグロを一般的な高級感や市場での評価をもとに並べると、おおむね以下のように考えることができます。

1位:本マグロ(クロマグロ)
2位:南マグロ(ミナミマグロ)
3位:メバチマグロ
4位:キハダマグロ
5位:ビンチョウマグロ

ただし、これはあくまでも種類を大まかに比較した場合の目安です。

高品質な南マグロが本マグロより高値になるケースや、品質のよいメバチマグロが高く評価されるケースもあります。

ここからは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

【1位】本マグロ(クロマグロ)|マグロの最高級品として有名

マグロのなかでも特に高級な種類として知られているのが、本マグロです。

本マグロは一般的な呼び名で、標準和名は「クロマグロ」といいます。

英語ではPacific Bluefin Tunaと呼ばれ、太平洋を中心に生息しています。

大型になるマグロで、赤身から大トロまで幅広い部位を楽しめるのが特徴です。

本マグロの味

本マグロの魅力は、赤身の濃厚なうま味とトロの脂です。

赤身にはマグロらしい酸味とうま味があり、中トロになると赤身と脂のバランスを楽しめます。

腹側から取れる大トロは脂が豊富で、口の中でとろけるような食感が特徴です。

赤身、中トロ、大トロのそれぞれに明確な魅力があることから、高級寿司店でも重要な食材として扱われています。

大間のマグロも本マグロ

高級マグロの代名詞として知られる「大間のマグロ」も本マグロ(クロマグロ)です。

青森県大間町周辺で水揚げされるクロマグロはブランドマグロとして有名で、特に品質の高い個体は高値で取引されることがあります。

ただし、本マグロすべてが大間産というわけではありません。

日本近海だけでなく、さまざまな海域で漁獲されるほか、養殖された本マグロも流通しています。

【2位】南マグロ(ミナミマグロ)|本マグロに並ぶ高級マグロ

本マグロに次ぐ高級マグロとして知られているのが、南マグロです。

標準和名は「ミナミマグロ」で、「インドマグロ」と呼ばれることもあります。

南半球の海域を中心に生息していることが名前の由来です。

南マグロの味

南マグロは、濃厚な赤身と脂の強いトロが特徴です。

特に中トロや大トロは脂の甘みを感じやすく、高級寿司や刺身にも使用されています。

本マグロと比較しても品質が大きく劣るというものではなく、南マグロの味を好む人も少なくありません。

「本マグロと南マグロのどちらがおいしいか」は、最終的には好みの問題といえるでしょう。

【3位】メバチマグロ|赤身がおいしく流通量も多い

メバチマグロは、日本で広く流通している代表的なマグロです。

目が大きいことから「メバチ」という名前が付けられています。

本マグロや南マグロほど高級品として扱われることは多くありませんが、赤身の品質に優れたマグロです。

メバチマグロの味

メバチマグロは赤身の色が濃く、しっかりとしたうま味があります。

大型で脂がのった個体からは中トロなども取れるため、寿司や刺身にも幅広く利用されています。

スーパーや回転寿司などでも比較的見かける機会が多く、価格と味のバランスに優れているのが魅力です。

高品質なメバチマグロは専門店や寿司店でも使用されます。

【4位】キハダマグロ|さっぱりした味わいが特徴

キハダマグロは、世界中の温帯から熱帯の海域に広く分布しているマグロです。

名前のとおり、ヒレなどが黄色みを帯びていることが特徴です。

日本でもスーパーなどでよく販売されています。

キハダマグロの味

キハダマグロは、本マグロや南マグロと比べて脂が少なく、あっさりした味わいです。

身質も比較的さっぱりしているため、脂の多いマグロが苦手な方にも向いています。

刺身や寿司だけでなく、漬け丼、ポキ、カルパッチョなど幅広い料理に利用できます。

比較的価格も手頃なため、家庭で日常的に食べやすいマグロです。

【5位】ビンチョウマグロ|白っぽい身とやわらかな食感

ビンチョウマグロは、「ビンナガマグロ」「ビンナガ」とも呼ばれる種類です。

胸びれが非常に長いことが特徴で、その姿が鬢(びん)のように見えることから名前が付いたとされています。

ほかのマグロと比較すると身が白っぽく、淡いピンク色をしていることがあります。

ビンチョウマグロの味

ビンチョウマグロは、やわらかくあっさりとした味わいが特徴です。

脂がのったものは、回転寿司などで「びんとろ」などの商品名で提供されることもあります。

また、ビンチョウマグロはツナ缶などの加工食品にも利用されています。

本マグロなどと比べると手頃な価格で流通することが多く、家庭でも利用しやすいマグロです。

マグロ5種類のランク・特徴を一覧で比較

代表的なマグロの違いをまとめると、以下のようになります。

ランクの目安種類別名・呼び方味の特徴高級感の目安
1位本マグロ(クロマグロ)本鮪赤身のうま味と脂が濃厚非常に高い
2位南マグロミナミマグロ・インドマグロ濃厚な赤身と脂の強いトロ非常に高い
3位メバチマグロメバチ赤身の味が濃く食べやすい中~高
4位キハダマグロキハダ脂が少なくさっぱり
5位ビンチョウマグロビンナガ・ビンチョウ淡泊でやわらかい比較的手頃

なお、このランキングは絶対的な品質順位ではありません。

産地や個体、部位、鮮度などによって評価は変わるため、種類だけで品質を判断しないことが大切です。

マグロの種類によって値段が違うのはなぜ?

マグロの価格には、希少性や需要、漁獲方法、流通量などさまざまな要素が影響します。

本マグロや南マグロは、高品質なトロを取れることなどから高級品として扱われる傾向があります。

一方、キハダマグロやビンチョウマグロなどは比較的流通量が多く、手頃な価格の商品も見つけやすくなっています。

ただし、実際の値段は「種類」だけでは決まりません。

同じ本マグロでも天然か養殖か、どこで漁獲されたのか、どの部位なのかなどによって値段は大きく変わります。

天然マグロと養殖マグロはどちらが高級?

マグロのランクを考えるうえでは、天然と養殖の違いも気になるポイントです。

一般的に希少価値の高い天然本マグロは高値で取引されることがあります。

天然マグロは季節や餌、生育環境などによって脂ののりや身質が変化し、個体差が大きいことも特徴です。

一方、養殖マグロは餌や生育環境を管理できるため、安定して脂ののったマグロを供給しやすいというメリットがあります。

そのため、「天然=高級でおいしい、養殖=安くて品質が低い」と一概に判断することはできません。

養殖技術の発達によって、品質の高い養殖本マグロや南マグロも広く流通しています。

マグロは種類だけでなく部位にもランクがある?

マグロは種類だけでなく、部位によっても価格や希少性が異なります。

代表的なのが「大トロ」「中トロ」「赤身」です。

一般的な価格の傾向で並べると、

大トロ > 中トロ > 赤身

となることが多いでしょう。

大トロ

大トロは、主にマグロの腹側から取れる脂の多い部位です。

1尾から取れる量が限られているため、希少価値が高く、価格も高くなる傾向があります。

非常に脂が多く、とろけるような食感と濃厚な甘みが特徴です。

中トロ

中トロは、赤身と脂のバランスに優れた部位です。

大トロほど脂が強くなく、赤身のうま味も楽しめます。

「大トロより中トロのほうが好き」という人も多く、寿司店でも人気の高い部位です。

赤身

赤身は、マグロ本来のうま味や酸味を楽しめる部位です。

一般的には大トロや中トロより価格が低い傾向がありますが、赤身だから品質が低いわけではありません。

高品質な天然本マグロの赤身などは高く評価され、寿司店でも重要なネタとして扱われています。

マグロで一番高級な部位はどこ?

一般的には、本マグロの腹側にある脂の多い大トロが高級部位として知られています。

なかでもカマに近い腹側の部位は、豊富な脂を含む希少部位として扱われることがあります。

ただし、価格が高い部位が必ずしも「一番おいしい」というわけではありません。

脂をたっぷり楽しみたい人なら大トロ、赤身と脂のバランスを楽しみたい人なら中トロ、マグロ本来の味を重視するなら赤身が向いています。

好みによって最適な部位は異なります。

高級なマグロを見分けるポイント

マグロを選ぶ際は、種類だけではなく品質も確認しましょう。

主にチェックしたいポイントは以下のとおりです。

・マグロの種類
・天然か養殖か
・産地
・漁獲された時期
・部位
・脂ののり方
・身の状態
・冷凍・解凍状態
・ドリップの量

スーパーで購入する場合には、パック内に大量のドリップが出ていないか確認するのもポイントです。

また、マグロは適切な冷凍・解凍によって品質が大きく変わります。

単純に「本マグロ」と書かれている商品を選ぶのではなく、産地や部位、保存状態なども確認するとよいでしょう。

スーパーで売られているマグロは何種類?

スーパーでは、メバチマグロやキハダマグロ、ビンチョウマグロなどが比較的よく販売されています。

店舗によっては、本マグロや南マグロも購入できます。

商品名だけでは種類がわからない場合には、食品表示を確認してみましょう。

また、同じ店舗でも時期によって取り扱われるマグロの種類は変わります。

食べ比べてみると、それぞれの脂や身質、味の違いを実感しやすいでしょう。

マグロの種類は目的に合わせて選ぶのがおすすめ

「一番高いマグロを買えばよい」というわけではなく、料理や好みに合わせて種類を選ぶことが重要です。

濃厚な味とトロを楽しみたいなら、本マグロや南マグロがおすすめです。

赤身を中心に楽しみたい場合には、メバチマグロも選択肢になります。

さっぱりとした刺身や漬け丼ならキハダマグロ、手頃な価格でやわらかな食感を楽しみたいならビンチョウマグロもよいでしょう。

用途別にまとめると、以下がひとつの目安です。

高級な寿司・刺身を楽しみたい:本マグロ、南マグロ

濃厚な赤身を楽しみたい:本マグロ、南マグロ、メバチマグロ

さっぱりしたマグロが好き:キハダマグロ

価格を抑えて楽しみたい:キハダマグロ、ビンチョウマグロ

種類ごとの特徴を知っておくと、自分の好みに合ったマグロを選びやすくなります。

マグロの種類・ランクに関するよくある質問

マグロで一番高級な種類は?

一般的には、本マグロ(クロマグロ)が最高級のマグロとして扱われることが多いです。特に高品質な天然本マグロは高値で取引されることがあります。

ただし、産地や個体、部位などによって価格は変わるため、本マグロであれば必ず最も高いとは限りません。

本マグロの次に高級なのは?

一般的には南マグロが本マグロと並ぶ高級マグロとして知られています。南マグロは特にトロの品質が高く、寿司店や刺身などにも使用されています。

メバチマグロとキハダマグロはどちらが高級?

一般的にはメバチマグロのほうが高値で扱われることがありますが、実際の価格は品質や産地、部位などによって異なります。キハダマグロにも品質の高いものがあるため、種類だけで優劣を決めることはできません。

本マグロとクロマグロは同じ?

基本的に「本マグロ」はクロマグロの一般的な呼び名です。寿司店やスーパーなどでは「本マグロ」という名称が広く使われています。

インドマグロはどのランク?

インドマグロは、南マグロ(ミナミマグロ)の別名です。本マグロと並ぶ高級マグロとして扱われており、特に中トロや大トロの濃厚な脂が評価されています。

まとめ~マグロの種類によるランクを知って好みのマグロを選ぼう~

日本で主に食べられているマグロには、本マグロ(クロマグロ)、南マグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロなどがあります。

一般的な高級感や市場での評価を目安にすると、「本マグロ→南マグロ→メバチマグロ→キハダマグロ→ビンチョウマグロ」という順番で紹介されることがあります。

なかでも本マグロと南マグロは、赤身だけでなく脂ののった中トロや大トロも楽しめる高級マグロとして人気があります。

ただし、マグロには公的な種類別ランキングがあるわけではありません。

種類だけでなく、天然・養殖、産地、漁獲時期、鮮度、脂ののり、部位、冷凍・解凍状態など、さまざまな条件によって品質や価格が決まります。

「高い=必ず自分にとっておいしい」とも限らないため、それぞれのマグロの特徴を知り、好みや料理に合わせて選ぶことが大切です。

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