マグロに含まれる栄養素とは?美味しいマグロの選び方も解説!

まぐろ

マグロは刺身でも加熱料理でも活躍する高タンパク・低脂質な食材です。EPA・DHAをはじめ、鉄やビタミンD、カリウムなど体調管理に役立つ栄養素も豊富に含まれます。

本記事では、部位ごとの栄養差を整理し、刺身やステーキなど調理法別の活用術、美味しいマグロを見分けるポイントを解説します。

マグロから得られる栄養素とは


マグロは、健康に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。特に、EPAやDHAといったオメガ-3脂肪酸は、心血管の健康をサポートし、脳の機能を向上させる効果があります。

EPA・DHA


マグロには、心血管の健康をサポートする重要な脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。

これらの脂肪酸は、血液の流れを改善し、血栓の形成を防ぐ効果があるため、心臓病のリスクを低下させるとされています。

また、EPAとDHAは脳の健康にも寄与し、認知機能の向上やうつ症状の軽減に役立つことが研究で示されています。マグロを食べることで、これらの健康効果を手軽に取り入れることができるため、日常的な食事に積極的に取り入れたい食材の一つです。

タンパク質

マグロは高タンパク質な食材として知られています。100グラムあたり約25グラムのタンパク質を含んでおり、これは肉類や他の魚類と比較しても非常に優れた数値です。

タンパク質は筋肉の成長や修復に欠かせない栄養素であり、体のさまざまな機能を支える重要な役割を果たしています。特に、運動をする人やダイエット中の方にとって、マグロは理想的な食材と言えるでしょう。

また、マグロに含まれるタンパク質は消化吸収が良く、体内で効率的に利用されるため、健康維持にも役立ちます。

マグロは、体に必要なミネラルの一つである鉄を豊富に含んでいます。鉄は赤血球の生成に欠かせない成分であり、酸素を全身に運ぶ役割を果たしています。

特に、マグロに含まれるヘム鉄は、植物性食品に含まれる非ヘム鉄よりも吸収率が高く、効率的に体内に取り入れることができます。

鉄分が不足すると、貧血や疲労感を引き起こすことがありますが、マグロを食べることでこれらのリスクを軽減することが可能です。特に、成長期や妊娠中の方、運動をよくする方には、マグロを積極的に取り入れることをおすすめします。

ビタミンD

マグロはビタミンDの優れた供給源として知られています。このビタミンは、骨の健康を維持するために欠かせない栄養素であり、カルシウムの吸収を助ける役割を果たします。

特に、日光を浴びることが少ない冬季や、屋内で過ごす時間が多い現代人にとって、食事からのビタミンD摂取は重要です。マグロを食べることで、ビタミンDを効率よく補うことができ、骨粗鬆症の予防や免疫力の向上にも寄与します。

また、ビタミンDは心の健康にも関連しているとされ、気分を安定させる効果も期待されています。マグロを取り入れた食事は、健康維持に役立つだけでなく、美味しさも楽しめる一石二鳥の選択肢です。

カリウム


マグロにはカリウムが豊富に含まれており、体にとって重要な役割を果たしています。カリウムは、体内の水分バランスを調整し、血圧を正常に保つために欠かせないミネラルです。

また、筋肉の収縮や神経の伝達にも関与しており、健康な体を維持するためには必要不可欠な栄養素と言えるでしょう。

特に、マグロの赤身部分にはカリウムが多く含まれており、日常的に摂取することで、心臓病や高血圧のリスクを低減する効果が期待できます。

さらに、カリウムは体内のナトリウムを排出する働きもあるため、塩分の摂取が気になる方にもおすすめの食材です。マグロを食べることで、カリウムを効率よく補給し、健康的な生活をサポートしましょう。

マグロのおすすめ料理とは


マグロはその豊富な栄養素だけでなく、さまざまな料理に活用できる食材です。刺身として新鮮な味わいを楽しむのはもちろん、マグロ丼やネギトロ丼、煮付け、さらにはステーキとしても絶品です。

マグロの刺身


マグロの刺身は、その新鮮さと豊かな風味から、多くの人に愛される料理の一つです。刺身として楽しむ際には、マグロの部位によって味わいや食感が異なるため、選ぶ楽しみもあります。

特に、赤身部分はしっかりとした食感と濃厚な味わいが特徴で、脂ののったトロ部分はとろけるような口当たりが魅力です。刺身として食べる際には、鮮度が重要です。新鮮なマグロは、色鮮やかで艶があり、身が引き締まっています。

また、刺身はそのままでも美味しいですが、わさびや醤油を添えることで、さらに風味が引き立ちます。健康面でも、マグロの刺身は高タンパク・低脂質で、EPAやDHAなどのオメガ-3脂肪酸を豊富に含んでいるため、心身の健康をサポートする食材としても優れています。

マグロ丼


マグロ丼は、シンプルながらもマグロの旨味を存分に楽しめる料理です。新鮮なマグロの刺身をたっぷりとご飯の上にのせ、醤油やわさびを添えることで、素材の味を引き立てます。

特に、赤身とトロの部分を組み合わせることで、異なる食感と風味を楽しむことができ、見た目にも美しい一品となります。

また、マグロ丼は栄養価も高く、タンパク質やDHA、EPAを豊富に含んでいるため、健康志向の方にもおすすめです。さらに、アボカドやネギ、海苔などのトッピングを加えることで、彩りや風味が増し、より一層楽しむことができます。

ネギトロ丼


ネギトロ丼は、マグロの中でも特に脂の乗った部位を使用した料理で、口の中でとろけるような食感が楽しめます。新鮮なマグロを細かく刻み、ネギやわさびと一緒にご飯の上にのせるだけで、シンプルながらも贅沢な一品が完成します。


また、ネギトロ丼は栄養価も高く、マグロに含まれるEPAやDHA、タンパク質を手軽に摂取できるのが魅力です。

忙しい日常の中でも、栄養バランスを考えた食事を楽しむことができるため、健康志向の方にもおすすめです。お好みでアボカドや卵をトッピングすることで、さらに風味豊かに仕上げることができます。

マグロの煮付け

マグロの煮付けは、マグロの旨味を引き出すシンプルながらも絶品の料理です。まず、マグロの切り身を醤油、みりん、酒、砂糖などの調味料で煮込むことで、しっかりとした味付けが施されます。煮ることでマグロの脂が溶け出し、身が柔らかくなり、味が染み込んでいきます。

煮付けは、マグロの部位によっても楽しみ方が異なります。赤身の部分はしっかりとした食感があり、脂ののったトロの部分はとろけるような口当たりが特徴です。

さらに、煮付けにすることで、マグロの栄養素も効率よく摂取できるため、健康にも良い料理と言えるでしょう。家庭で手軽に作れるので、ぜひ試してみてください。

マグロのステーキ


マグロのステーキは、その豊かな旨味としっかりとした食感が特徴で、肉料理のような満足感を得られる一品です。

特に、赤身の部分を使用することで、ジューシーさとともに高タンパク・低脂質な特性を活かすことができます。調理方法としては、表面を軽く焼き色がつくまでグリルしたり、フライパンで焼いたりするのが一般的です。

焼き加減はお好みですが、中心がほんのりと生の状態を残す「レア」に仕上げると、マグロ本来の風味を楽しむことができます。

また、マグロのステーキは、シンプルに塩や胡椒で味付けするだけでも美味しくいただけますが、レモンやポン酢を添えることで、さっぱりとした味わいに変化させることも可能です。

美味しいマグロの選び方とは


美味しいマグロを選ぶためには、いくつかのポイントがあります。これから解説するポイントを押さえて、質の高いマグロを選びましょう。

鮮度がいいか

鮮度確認の第一歩は「色と香り」です。鮮度の高いマグロはルビーのような赤色で光が透け、切り口に酸化膜がありません。空気に触れて暗赤~褐色に変わる現象はメト化と呼ばれ、進行すると風味が著しく劣化します。

また、海水を思わせるほのかな磯の香りが残っているかも重要です。酸味や薬品臭が感じられるものは冷凍焼けや時間経過のサインなので避けます。

さらに、パック内部に赤い液体(ドリップ)が多いものは細胞が壊れ旨味が流出しているため品質が低下しています。売り場横の白色LEDなど自然光に近い場所で色を再確認すると精度が上がります。

身に弾力があるか

マグロの食感を左右するのが筋繊維の状態です。新鮮なサクは指で軽く押すと張りのある抵抗を感じ、離すとすぐ元の形に戻ります。これは筋原線維タンパク質がまだ変性しておらず、保水力を保っている証拠です。

押跡が残る、身が崩れる、粘り気がある場合は酵素分解や冷凍焼けで組織が壊れています。刺身やにぎり鮨では弾力が旨味と並んで評価基準となるため、肉厚でハリのあるサクを選ぶと満足度が高まります。

チェック時は一カ所だけでなく横方向にもそっと触れ、全体が均一に反発するかを見ると判別精度が向上します。

表面に艶があるか

表面の艶はマグロの水分保持と脂質酸化の進行度を反映する重要な指標です。新鮮なサクはライトを当てると均一に光を跳ね返し、切り口が乾かずゼリー状の膜でしっとり包まれています。これはミオグロビンが還元型で、脂質が酸化していない状態を示します。

逆に、艶が失われマットな見た目になると、細胞内から水分が抜け脂も酸化して生臭さが強まります。冷凍解凍を繰り返した安価なサクは表面が白っぽく粉を吹いたように乾きやすいため要注意です。

選ぶときはパック越しに角度を変えて光を当て、スジ間にも微細な光沢が残る個体を選定しましょう。艶のあるマグロは包丁の刃離れが良く、スライス時に身割れしにくい利点があり、刺身盛りの見映えも向上します。

血合いの色は鮮やかな赤色か

マグロを選ぶ際に重要なポイントの一つが、血合いの色です。新鮮なマグロの血合いは、鮮やかな赤色をしています。この色合いは、マグロが新鮮であることを示す重要な指標です。逆に、血合いが黒ずんでいたり、くすんだ色をしている場合は、鮮度が落ちている可能性があります。

血合いは、マグロの栄養素が豊富に含まれている部分でもあります。特に、鉄分やビタミンB群が多く含まれており、健康に良い影響を与える栄養素が詰まっています。

したがって、血合いの色をチェックすることは、ただの鮮度確認だけでなく、栄養価を考える上でも重要です。

まとめ

マグロは、その豊富な栄養素と多様な調理法から、私たちの食生活に欠かせない食材です。EPAやDHAといったオメガ-3脂肪酸は心血管の健康をサポートし、タンパク質は筋肉の維持に役立ちます。

また、鉄分やビタミンD、カリウムも含まれており、体調管理に貢献します。美味しいマグロを選ぶ際には、鮮度や身の弾力、表面の艶、血合いの色に注目することが大切です。これらのポイントを押さえ、マグロを上手に取り入れた食生活を楽しんでください。

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