マグロの希少部位とは?脳天・ほほ肉・カマなど部位ごとの特徴やおすすめの食べ方を解説
マグロといえば「赤身」「中トロ」「大トロ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、マグロには一般的な刺身や寿司ではなかなか出会えない「希少部位」もあります。代表的なのが、脳天(頭肉)やほほ肉、カマ、あご肉、尾の身などです。
一匹のマグロから取れる量が限られているうえ、スーパーなどにはあまり流通しないため、マグロ専門店や市場、寿司店などでなければ食べる機会が少ない部位もあります。
本記事では、マグロの代表的な希少部位について、取れる場所や味、食感、おすすめの食べ方をわかりやすく解説します。
目次
マグロの希少部位とは?
マグロの希少部位とは、一般的な赤身やトロなどと比べて、一匹から取れる量が少ない部位や一般市場への流通量が限られている部位を指します。
マグロは非常に大型の魚であり、一般的に食べられている身の部分以外にも、頭やほほ、あご、カマ、尾などさまざまな部分を食べられます。
代表的な希少部位は以下の通りです。
| 希少部位 | 主な場所 | 特徴 | おすすめの食べ方 |
| 脳天(頭肉) | 頭の上部 | 脂が乗り濃厚 | 刺身・寿司 |
| ほほ肉 | 頬周辺 | 肉のような食感 | 刺身・ステーキ |
| カマ | エラの後ろ周辺 | 脂が多く濃厚 | 塩焼き・煮付け |
| カマトロ | カマ周辺 | 強い脂の旨味 | 刺身・炙り |
| あご肉 | あご周辺 | 弾力が強い | 焼き物・煮付け |
| 尾の身 | 尾びれ付近 | 筋肉質で旨味が強い | ステーキ・煮付け |
| 目玉 | 頭部 | ゼラチン質が豊富 | 煮付け |
| 心臓 | 内臓 | 弾力のある独特の食感 | 刺身・焼き物 |
ただし、希少部位の名称や分類方法は、地域や店舗、マグロの解体業者などによって異なる場合があります。
ここからは、それぞれの部位について詳しく見ていきましょう。
マグロの希少部位①脳天(頭肉)
「脳天」は、マグロの頭部から取れる代表的な希少部位です。「頭肉」「鉢の身」などと呼ばれることもあります。
名前から脳そのものをイメージするかもしれませんが、脳天として食べられているのは頭の上部周辺にある身です。
一匹のマグロから取れる量が少ないため、希少価値の高い部位として扱われています。
脳天の味・食感
脳天は脂が乗りやすく、濃厚な旨味を楽しめるのが特徴です。
状態の良いものはやわらかく、大トロにも負けないような脂の旨味を感じられることがあります。
脂がありながら赤身の旨味も楽しめるため、マグロ好きから人気の高い部位です。
脳天のおすすめの食べ方
鮮度の良い脳天は、刺身や寿司で食べるのがおすすめです。
脂の旨味をそのまま味わえるほか、表面を軽く炙ることで脂の香りや甘みを引き立てる食べ方もあります。
わさびや醤油との相性も良く、マグロの希少部位を初めて食べる方にもおすすめです。
マグロの希少部位②ほほ肉
ほほ肉は、マグロの目の下からエラ周辺にある頬の筋肉です。
マグロは泳ぎ続ける魚であるため、ほほ周辺の筋肉も発達しています。
一匹のマグロから取れるほほ肉は限られているため、一般的なスーパーなどでは見かける機会の少ない希少部位です。
ほほ肉の味・食感
ほほ肉は魚とは思えないほど肉らしい食感を楽しめるのが特徴です。
適度な弾力があり、加熱すると牛肉のような見た目や食感になることもあります。
赤身に近い旨味を持ちながら、一般的な刺身とは異なる食感を楽しめます。
ほほ肉のおすすめの食べ方
鮮度や生食用としての適切な管理が確認できるものなら、刺身として提供されることがあります。
一方、家庭で調理する場合はステーキや焼き物にするのもおすすめです。
塩・こしょうでシンプルに焼いたり、にんにくやバター、醤油などで味付けしたりすると、肉料理のような感覚で楽しめます。
マグロの希少部位③カマ
カマとは、マグロのエラの後ろから胸びれ周辺にある部位です。
マグロだけでなく、ブリなどほかの魚でも「カマ焼き」として親しまれています。
大型のクロマグロなどになるとカマも非常に大きくなります。
カマの味・食感
マグロのカマには脂が乗った身が付いており、加熱するとジューシーな味わいを楽しめます。
骨の周辺には旨味のある身が残っているため、箸などで身を取りながら食べるのが特徴です。
赤身とは異なる濃厚な味わいを楽しめます。
カマのおすすめの食べ方
代表的なのは「カマ焼き」です。
塩を振ってじっくり焼くだけでも、マグロそのものの脂と旨味を楽しめます。
醤油や酒、みりんなどを使って煮付けにするのもおすすめです。大型のマグロのカマはボリュームもあるため、複数人でシェアして楽しめます。
マグロの希少部位④カマトロ
カマトロは、カマ周辺から取れる脂の多い部分です。
名前の通り、トロのような脂の乗りを楽しめる希少部位として知られています。
マグロ一匹から取れる量が限られているため、寿司店やマグロ専門店などでも常に提供されているとは限りません。
カマトロの味・食感
カマトロ最大の特徴は、濃厚な脂です。口の中でとろけるような食感を楽しめるものもあり、大トロ好きの方に好まれやすい部位です。
一方で脂が非常に強いため、一度にたくさん食べるというよりも、少量を楽しむのに適しています。
カマトロのおすすめの食べ方
鮮度や生食用としての管理が適切なカマトロであれば、刺身や寿司として楽しめます。
表面を軽く炙るのもおすすめです。加熱によって脂が溶け出し、香ばしさが加わるため、生とは違った味わいになります。
マグロの希少部位⑤あご肉
あご肉は、その名前の通りマグロのあご周辺から取れる部位です。
マグロの頭部には、脳天やほほ肉をはじめ多くの希少部位が存在します。あご肉も取れる量が限られており、通常のスーパーなどではあまり見かけません。
あご肉の味・食感
あご周辺はよく動く部分であるため、身に弾力があるのが特徴です。
脂だけを楽しむ大トロなどとは異なり、しっかりとした食感とマグロの旨味を味わえます。
あご肉のおすすめの食べ方
あご肉は焼き物との相性が良い部位です。
塩焼きのほか、醤油ベースのタレを付けて焼くのもおすすめです。
また、煮付けにすると身がやわらかくなり、マグロの旨味を楽しめます。
マグロの希少部位⑥尾の身
尾の身は、マグロの尾びれに近い部分から取れる身です。
泳ぐ際に激しく動かす場所であるため、筋肉が発達しています。
一般的な赤身やトロとは異なる特徴を持つ、マグロならではの部位です。
尾の身の味・食感
尾の身は筋肉質で、しっかりとした食感があります。
脂の多い大トロなどと比べると、赤身に近い力強い旨味を感じやすい部位です。
筋が多く含まれる場合もあるため、加熱調理にも適しています。
尾の身のおすすめの食べ方
尾の身はステーキや煮付け、焼き物などに向いています。
火を通すことで筋や結合組織がやわらかくなり、食べやすくなります。
醤油ベースの味付けはもちろん、にんにくを使ったステーキなどにすると食べ応えのある料理になります。
マグロの希少部位⑦目玉
マグロの頭を解体した際に取れる目玉も食べられる部位です。
大型のマグロになると目玉も大きく、インパクトのある見た目をしています。
市場周辺の飲食店やマグロ料理専門店などで提供されることがあります。
目玉の味・食感
目玉の周辺にはゼラチン質の部分が多く、ぷるぷるとした独特の食感があります。
一般的なマグロの刺身とはまったく異なる味わいを楽しめるのが特徴です。
目玉のおすすめの食べ方
マグロの目玉は煮付けにするのが代表的です。
醤油、酒、砂糖、みりん、しょうがなどと一緒に煮込むことで、濃厚な味わいを楽しめます。
見た目に驚くかもしれませんが、マグロを余すことなく味わえる料理のひとつです。
マグロの希少部位⑧心臓
マグロの心臓も食用になる希少部位です。
魚の内臓は鮮度が落ちやすいため、マグロの心臓が一般的なスーパーなどへ広く流通することは多くありません。
産地や市場周辺の飲食店などで提供されることがあります。
心臓の味・食感
心臓は筋肉でできているため、コリコリとした弾力のある食感が特徴です。
通常の赤身やトロとはまったく異なるため、マグロのさまざまな部位を楽しみたい方にとって興味深い食材でしょう。
心臓のおすすめの食べ方
適切に生食用として処理・管理されたものは刺身として提供される場合があります。
そのほか、焼き物など加熱料理にも利用できます。
内臓は特に鮮度管理が重要なため、家庭で食べる際には販売店が案内する調理方法や生食可否を必ず確認しましょう。
マグロの希少部位で特に人気なのはどこ?
マグロの希少部位のなかでも、特に人気が高いのが「脳天」「カマトロ」「ほほ肉」です。
脂を楽しみたい場合には脳天やカマトロ、肉のような食感を楽しみたい場合にはほほ肉が向いています。
好み別に分けると、次のようになります。
| 好み | おすすめの希少部位 |
| とろける脂を楽しみたい | 脳天・カマトロ |
| 肉のような食感を楽しみたい | ほほ肉 |
| 焼き魚が好き | カマ・あご肉 |
| 赤身のような旨味が好き | 尾の身 |
| 珍しい部位を食べてみたい | 目玉・心臓 |
同じマグロでも部位によって味や食感が大きく変わるため、食べ比べてみるのもおすすめです。
マグロの希少部位はどこで食べられる?
マグロの希少部位は流通量が限られているため、一般的なスーパーでは必ずしも購入できません。
比較的見つけやすいのは、マグロ専門店や鮮魚店、市場、寿司店、マグロ料理を扱う居酒屋などです。
特にマグロを一匹単位で仕入れたり、店内で解体したりしている店舗では、脳天やカマ、ほほ肉などが提供されることがあります。
また、カマやほほ肉などは冷凍された状態で販売されることもあります。
希少部位を目当てに店舗へ行く場合は、その日に提供されているか事前に確認しておくとよいでしょう。
マグロの希少部位を食べる際の注意点
マグロの希少部位を食べる際は、生食できる商品かどうかを確認することが重要です。
特にほほ肉や心臓などは、商品や保存状態によって生食に適さない場合があります。
「マグロだから刺身で食べられる」と自己判断せず、商品に「生食用」「刺身用」などの表示があるか確認しましょう。
加熱用の商品は中心部まで十分に加熱して食べることが大切です。
また、解凍方法によって食感や風味が変わる場合もあるため、冷凍品については販売店や商品の案内に従って解凍しましょう。
マグロの希少部位に関するよくある質問
マグロで一番希少な部位はどこ?
「一番希少な部位」について明確な定義はありませんが、脳天やカマトロ、ほほ肉などは一匹から取れる量が少なく、代表的な希少部位として知られています。
流通量はマグロの種類や仕入れ状況などによっても異なります。
マグロの脳天はどこの部位?
脳天はマグロの頭部にある身です。「頭肉」などと呼ばれることもあります。
脂が乗りやすく、濃厚な味わいを楽しめる希少部位です。
マグロの希少部位は生で食べられる?
脳天やカマトロ、ほほ肉などが刺身や寿司として提供されることはあります。
ただし、すべての商品を生で食べられるわけではありません。
家庭で食べる場合は必ず「生食用」「刺身用」などの表示を確認し、加熱用の商品を生で食べることは避けましょう。
マグロのカマトロと大トロの違いは?
一般的な大トロは、主にマグロの腹側にある脂の多い身を指します。
一方、カマトロはエラの後ろにあるカマ周辺から取れる脂の乗った部分です。どちらも濃厚な脂を楽しめますが、取れる場所が異なります。
まとめ~マグロには赤身やトロ以外にもさまざまな希少部位がある~
マグロには赤身、中トロ、大トロだけでなく、脳天やほほ肉、カマ、カマトロ、あご肉、尾の身、目玉、心臓など、さまざまな希少部位があります。
なかでも脳天やカマトロは脂が乗りやすく、マグロ好きから人気の高い部位です。一方、ほほ肉は肉のような食感、尾の身は筋肉質で力強い旨味など、部位によってまったく違った魅力があります。
希少部位は一匹から取れる量が少なく、一般的なスーパーではなかなか見かけないものもあります。マグロ専門店や市場、寿司店などで見かけた際には、ぜひ通常の赤身やトロとの違いを楽しんでみてください。
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