マグロの刺身の種類は?マグロ5種類と赤身・中トロ・大トロの違いを解説

マグロの刺身を購入するとき、「本マグロとメバチマグロは何が違う?」「赤身・中トロ・大トロはどの部分?」と迷った経験はないでしょうか。
一口に「マグロの刺身」といっても、マグロそのものに複数の種類があり、さらに同じマグロでも部位によって味や脂の量、食感が大きく異なります。
日本で刺身として食べられる代表的なマグロには、本マグロ(クロマグロ)、南マグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロなどがあります。
そこで本記事では、刺身として食べられるマグロの種類とそれぞれの味の違い、代表的な部位、おいしいマグロの刺身の選び方についてわかりやすく解説します。
目次
マグロの刺身にはどんな種類がある?
マグロの刺身の「種類」には、大きく分けて2つの意味があります。
ひとつは、マグロという魚自体の種類です。日本で食用として流通する代表的なものとして、以下が挙げられます。
・本マグロ(クロマグロ)
・南マグロ(ミナミマグロ)
・メバチマグロ
・キハダマグロ
・ビンチョウマグロ
もうひとつが、マグロの部位による種類です。
代表的なものには、
・赤身
・中トロ
・大トロ
・中落ち
・ネギトロ
などがあります。
同じ種類のマグロでも、赤身と大トロでは味や食感が大きく違います。マグロの刺身を選ぶときは、「魚の種類」と「部位」の両方に注目してみましょう。
刺身で食べられる代表的なマグロ5種類
日本ではさまざまなマグロ類が流通しています。ここでは、刺身としてよく食べられている代表的な5種類を紹介します。
1.本マグロ(クロマグロ)
本マグロとは、一般的にクロマグロを指します。
大型になる種類で、高級マグロの代表格として知られています。赤身・中トロ・大トロのいずれも高く評価され、高級寿司店などでも使用されます。
本マグロの刺身の味
本マグロの赤身は、濃厚なうま味と適度な酸味が特徴です。
中トロになると赤身のうま味に脂の甘みが加わり、大トロではさらに濃厚な脂と、とろけるような食感を楽しめます。
「マグロらしい濃厚な味を楽しみたい」という方におすすめです。有名な「大間のマグロ」も本マグロ(クロマグロ)にあたります。
2.南マグロ(ミナミマグロ)
南マグロは、本マグロと並んで高級品として扱われるマグロです。
標準和名はミナミマグロで、「インドマグロ」と呼ばれることもあります。主に南半球の海域に生息しています。
南マグロの刺身の味
南マグロは濃厚な赤身と、脂ののったトロが特徴です。
特に中トロや大トロは脂の甘みが強く、高級寿司店や刺身などでも利用されています。本マグロとは種類が異なりますが、トロを楽しみたい方には有力な選択肢です。
3.メバチマグロ
メバチマグロは、日本で広く流通しているマグロのひとつです。名前のとおり大きな目が特徴で、スーパーの刺身売り場などでも見かける機会があります。
メバチマグロの刺身の味
メバチマグロは、赤身の色が比較的濃く、しっかりとしたうま味があります。
本マグロほど脂の多いイメージはありませんが、大型で脂ののった個体からは中トロも取れます。価格と味のバランスに優れており、日常的に刺身を楽しみたい場合にもおすすめです。
4.キハダマグロ
キハダマグロは、温帯から熱帯の海域に広く分布するマグロです。ヒレなどが黄色みを帯びることから「キハダ」と呼ばれています。
キハダマグロの刺身の味
キハダマグロは脂が比較的少なく、さっぱりとした味わいが特徴です。
本マグロや南マグロのトロのような濃厚さよりも、あっさりとした赤身を楽しみたい方に向いています。
刺身だけでなく、漬け丼やポキなどにも利用しやすいマグロです。
5.ビンチョウマグロ
ビンチョウマグロは、「ビンナガマグロ」「ビンナガ」とも呼ばれています。
長い胸びれが特徴で、ほかのマグロと比較すると身の色が淡い傾向があります。
ビンチョウマグロの刺身の味
ビンチョウマグロは、やわらかな食感と淡泊な味わいが特徴です。
脂がのったものは「びんとろ」などの商品名で提供されることもあります。
本マグロなどと比較すると手頃な価格で購入できることも多く、スーパーや回転寿司でも親しまれています。
マグロの刺身5種類を一覧で比較
代表的なマグロの特徴を比較すると、以下のようになります。
| 種類 | 別名・呼び方 | 味の特徴 | 脂 | 価格帯の傾向 |
| 本マグロ | クロマグロ | 濃厚なうま味と脂 | 多い | 高い |
| 南マグロ | ミナミマグロ・インドマグロ | 濃厚で脂の甘みが強い | 多い | 高い |
| メバチマグロ | メバチ | 赤身のうま味が強い | 中程度 | 中程度 |
| キハダマグロ | キハダ | あっさりして食べやすい | 少なめ | 比較的手頃 |
| ビンチョウマグロ | ビンナガ | 淡泊でやわらかい | 個体による | 比較的手頃 |
ただし、価格や脂の量は個体、産地、天然・養殖、漁獲時期、部位などによって変わります。あくまで選ぶ際の目安として考えてください。
マグロの刺身は部位によっても種類が違う
マグロの刺身を楽しむうえで知っておきたいのが「部位」です。同じ1尾のマグロでも、取れる場所によって脂の量や食感、価格などが異なります。
代表的なのが赤身・中トロ・大トロです。
赤身とは?
赤身は、マグロのなかでも脂が少ない部分です。背側などから多く取れ、マグロらしい赤色をしています。
赤身の味
赤身の魅力は、マグロそのもののうま味を感じやすいことです。
大トロのような強い脂はありませんが、濃厚なうま味や適度な酸味を楽しめます。さっぱりしているため、トロの脂が重いと感じる方にもおすすめです。
醤油をつけてそのまま刺身にするほか、漬けにするのもよく合います。
中トロとは?
中トロは、赤身と脂が適度に混ざった部位です。赤身と大トロの中間的な特徴を持っています。
中トロの味
中トロは、赤身のうま味と脂の甘みを同時に楽しめるのが魅力です。大トロほど脂が強くないため、バランスのよさから中トロを好む人も少なくありません。刺身はもちろん、寿司でも人気の高い部位です。
大トロとは?
大トロは、マグロのなかでも特に脂の多い部位です。
主に腹側の脂が豊富な部分から取られます。1尾から取れる量が限られていることから、赤身や中トロより高値になる傾向があります。
大トロの味
大トロ最大の特徴は、とろけるような食感と濃厚な脂の甘みです。
口の温度によって脂が溶け、赤身とは大きく異なる味わいを楽しめます。脂が非常に多いため、わさびを合わせたり、表面を軽く炙ったりして食べるのもおすすめです。
中落ちとは?
中落ちとは、マグロの骨の周辺についている身のことです。
マグロを三枚におろしたあと、骨の間などに残った身をスプーンなどでかき出して利用します。
形の整った刺身にはしにくいものの、マグロのうま味を楽しめる部位です。そのまま食べるほか、丼や軍艦巻き、手巻き寿司などにも向いています。
ネギトロとは?
ネギトロは、細かくしたマグロの身を使用した料理です。
名前から「ネギとトロを混ぜたもの」と思われがちですが、商品によって使用されるマグロの種類や部位、原材料は異なります。
寿司の軍艦巻きやネギトロ丼、手巻き寿司などでよく食べられています。市販品を購入するときは、原材料表示を確認してみるとよいでしょう。
マグロの刺身で一番高級なのは?
マグロの種類で比較すると、一般的には本マグロ(クロマグロ)が高級品として知られています。
なかでも品質の高い天然本マグロは、高値で取引されることがあります。部位で比較すると、一般的には大トロが高価です。
そのため、「高級なマグロの刺身」としては、本マグロの大トロなどが代表的といえるでしょう。
ただし、マグロの価格は種類と部位だけでは決まりません。天然・養殖、産地、漁獲時期、個体の大きさや品質、鮮度などによっても大きく変わります。
また、値段が高ければ必ず自分の好みに合うとも限りません。脂の強い大トロより、赤身や中トロを好む方も多くいます。
刺身にするならどの種類のマグロがおすすめ?
どのマグロがおすすめなのかは、好みによって異なります。
濃厚な味が好きなら本マグロ
マグロらしい濃厚な赤身や脂を楽しみたい方には、本マグロがおすすめです。赤身から大トロまで食べ比べるのもよいでしょう。
脂ののったトロが好きなら南マグロ
脂の甘みを重視するなら、南マグロもおすすめです。中トロや大トロは濃厚な味わいを楽しめます。
赤身を楽しみたいならメバチマグロ
赤身を中心に食べたい場合には、メバチマグロもおすすめです。しっかりしたうま味があり、本マグロなどと比較して購入しやすい商品もあります。
さっぱり食べたいならキハダマグロ
脂が少なく、さっぱりした刺身が好きならキハダマグロが向いています。漬けやポキなどにアレンジするのもおすすめです。
やわらかな食感が好きならビンチョウマグロ
淡泊でやわらかなマグロが好きなら、ビンチョウマグロも選択肢になります。脂がのった「びんとろ」は、濃厚さとやわらかな食感を楽しめます。
おいしいマグロの刺身の選び方
スーパーなどでマグロの刺身を購入するときは、種類だけでなく身の状態も確認しましょう。
ドリップが少ないものを選ぶ
パックの底に赤い液体が大量にたまっているものは避けるのがひとつの目安です。ドリップが多く出ると、マグロのうま味や水分も失われ、食感が低下しやすくなります。
柵の場合は筋も確認する
マグロを柵で購入する場合は、筋の入り方も確認してみましょう。
太い筋が多く入った部分は、刺身にしたときに筋っぽさを感じる場合があります。
筋が少なく、身の状態が均一なものを選ぶと食べやすいでしょう。
食品表示を確認する
スーパーで販売されているマグロには、魚の種類や産地などが表示されています。
「マグロ」とだけ認識して購入するのではなく、本マグロなのか、メバチマグロなのか、キハダマグロなのかを確認してみましょう。
種類ごとの違いを意識して食べ比べると、自分の好みもわかりやすくなります。
マグロの刺身のおいしい食べ方
新鮮なマグロなら、まずはシンプルに刺身で味わうのがおすすめです。
赤身には醤油とわさびがよく合います。中トロや大トロは脂が豊富なので、醤油をつけすぎず、マグロそのものの甘みを楽しんでみましょう。
また、赤身なら漬けにする方法もおすすめです。
醤油やみりんなどを使ったタレに短時間漬ければ、マグロのうま味をより濃厚に感じられます。大トロや中トロは表面を軽く炙ると脂が溶け、刺身とは違った香ばしさを楽しめます。
マグロの刺身に関するよくある質問
スーパーのマグロの刺身は何マグロ?
スーパーでは、メバチマグロやキハダマグロ、ビンチョウマグロなどが広く販売されています。店舗や時期によっては、本マグロや南マグロも購入できます。正確な種類を知りたい場合は商品の食品表示を確認してください。
本マグロと普通のマグロは何が違う?
本マグロは一般的にクロマグロを指す名称です。「普通のマグロ」という特定の種類があるわけではなく、スーパーなどでマグロとして販売される商品には、メバチマグロやキハダマグロなどさまざまな種類があります。
赤身・中トロ・大トロは違う種類のマグロ?
赤身・中トロ・大トロはマグロの種類ではなく、脂の量や取れる場所などによって分けられる部位の呼び方です。1尾の本マグロから赤身、中トロ、大トロを取ることができます。
刺身で一番おいしいマグロは?
どの種類がおいしいかは好みによります。濃厚な味なら本マグロや南マグロ、赤身のうま味ならメバチマグロ、さっぱりした味ならキハダマグロなどがおすすめです。
マグロの刺身で一番脂が多いのは?
一般的には大トロが最も脂の多い部位です。特に腹側には脂が多く、濃厚な味ととろけるような食感を楽しめます。
まとめ~マグロの刺身は種類と部位によって味が大きく違う~
マグロの刺身には、本マグロ、南マグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロなど、さまざまな種類があります。
さらに同じマグロでも、赤身、中トロ、大トロ、中落ちなど、部位によって味や脂の量、食感が大きく変わります。
濃厚な味わいを求めるなら本マグロや南マグロ、さっぱりした味が好きならキハダマグロ、やわらかな食感ならビンチョウマグロなど、それぞれに違った魅力があります。
また、「大トロが一番高級だから一番おいしい」とは限りません。赤身の濃厚なうま味を好む方もいれば、赤身と脂のバランスがよい中トロを好む方もいます。
スーパーや寿司店でマグロを選ぶ際には、「マグロ」という名前だけでなく、種類や部位にも注目してみましょう。
複数の種類や部位を食べ比べてみると、自分好みのマグロの刺身を見つけやすくなります。
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