マグロの血合いの下処理方法とは?得られる栄養素も解説!

まぐろ

鉄分やDHAを豊富に含むマグロの血合いは、正しく下処理すれば臭みが抑えられ、竜田揚げや角煮で濃い旨みを楽しめます。

本記事では水に漬けてアクを抜く方法と、さっと茹でて血液タンパクを固める手順を紹介し、栄養価と調理例をまとめます。安価でヘルシーな食卓の一品に活用しましょう。

マグロの血合いの下処理方法

マグロの血合いは、独特の風味が特徴ですが、下処理を行うことでその臭みを軽減し、より美味しく楽しむことができます。これから解説する下処理を行うことで、調理後の味わいが格段に向上します。

水に漬ける


マグロの血合いを下処理する際、まず行いたいのが水に漬ける方法です。この工程は、血合いに含まれるアクや臭みを効果的に取り除くために重要です。

具体的には、血合いを冷水に浸けることで、余分な血液成分や不純物が水に溶け出します。漬ける時間は約30分から1時間程度が目安ですが、血合いの状態や好みによって調整が可能です。

水に漬けた後は、血合いを取り出し、軽く水で洗い流します。この時、手で優しく揉むようにして、さらに臭みを取り除くことができます。下処理が終わった血合いは、調理に使う前にキッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取ることが大切です。

茹でて臭みをとる


マグロの血合いを下処理するもう一つの効果的な方法は、さっと茹でることです。この手法は、血液タンパク質を固めることで臭みを軽減し、食材の風味を引き立てます。

まず、鍋にたっぷりの水を入れ、沸騰させます。水が沸騰したら、マグロの血合いを入れ、約1〜2分間茹でます。この際、あまり長時間茹でると、せっかくの旨みが逃げてしまうため、注意が必要です。

茹で上がったら、すぐに冷水にさらして急冷し、余分な水分をしっかりと切ります。このプロセスにより、臭みが抑えられ、後の調理がスムーズになります。茹でた血合いは、さまざまな料理に活用できるため、ぜひ試してみてください。

マグロの血合いから得られる栄養素とは

マグロの血合いは、栄養価が非常に高い食材です。特に、EPAやDHAといったオメガ-3脂肪酸が豊富で、心血管の健康をサポートします。これから解説する栄養素を効率よく摂取することで、日々の食生活をより充実させることができます。

EPA・DHA

マグロの血合いには、健康に欠かせない脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。

これらの成分は、心血管疾患の予防や脳の健康維持に寄与するとされ、多くの研究でその効果が示されています。特にDHAは、脳の構成成分として重要であり、記憶力や認知機能の向上に役立つとされています。

また、EPAは血液をサラサラにする効果があり、血栓の予防やコレステロール値の改善にも寄与します。これらの栄養素を効率よく摂取するためには、マグロの血合いを積極的に食事に取り入れることが推奨されます。

タンパク質

マグロの血合いは、豊富なタンパク質源として知られています。タンパク質は、体の組織を構成する重要な栄養素であり、筋肉の成長や修復、免疫機能の維持に欠かせません。

特にマグロの血合いは、赤身の部分に比べて高いタンパク質含量を誇り、効率的に栄養を摂取することができます。

また、マグロの血合いに含まれるタンパク質は、必須アミノ酸をバランスよく含んでいるため、体内での利用効率も良好です。

これにより、健康的な食生活を送る上で非常に役立つ食材となっています。特に運動をする方や、筋肉を増やしたい方には、マグロの血合いを取り入れることをおすすめします。

マグロの血合いには、特に注目すべき栄養素の一つとして鉄が豊富に含まれています。鉄は体内で重要な役割を果たし、赤血球の生成や酸素の運搬に欠かせないミネラルです。

特に、マグロの血合いに含まれる鉄はヘム鉄と呼ばれ、植物性食品に含まれる非ヘム鉄よりも吸収率が高いのが特徴です。

鉄分が不足すると、貧血や疲労感を引き起こすことがありますが、マグロの血合いを食事に取り入れることで、効率的に鉄分を補給することができます。

また、血合い部分は他の部位に比べて脂肪分が少なく、ヘルシーな食材としても優れています。健康維持や美容に気を使う方にもおすすめの食材です。

ビタミンD

マグロの血合いには、ビタミンDが豊富に含まれています。このビタミンは、骨の健康を維持するために欠かせない栄養素であり、カルシウムの吸収を助ける役割を果たします。

特に、日光を浴びることで体内で生成されるビタミンDですが、食事からも摂取することが重要です。マグロの血合いを食べることで、手軽にビタミンDを補うことができるため、特に冬場や日照時間が短い季節にはおすすめです。

また、ビタミンDは免疫機能の向上にも寄与し、健康維持に役立つ栄養素として注目されています。マグロの血合いを取り入れることで、栄養バランスの良い食生活を実現しましょう。

カリウム

マグロの血合いには、カリウムが豊富に含まれています。カリウムは、体内の水分バランスを調整し、血圧を正常に保つ役割を果たす重要なミネラルです。また、筋肉の収縮や神経の伝達にも関与しており、健康維持に欠かせない栄養素と言えます。

特に、マグロの血合いは他の部位に比べてカリウムの含有量が高く、日常的に摂取することで、心臓病や高血圧のリスクを低減する効果が期待できます。

さらに、カリウムは体内のナトリウムを排出する働きもあるため、塩分の摂取が気になる方にもおすすめです。このように、マグロの血合いを上手に取り入れることで、健康的な食生活をサポートすることができます。

マグロの血合いの調理方法とは

マグロの血合いは、その濃厚な味わいと栄養価の高さから、さまざまな調理法で楽しむことができます。竜田揚げやステーキ、角煮、煮付けなど、シンプルな下処理を施すことで、旨みを引き出し、食卓を彩る一品に仕上げることができます。

竜田揚げ

マグロの血合いを使った竜田揚げは、外はカリッと中はジューシーな食感が楽しめる一品です。まず、下処理をしっかり行い、臭みを取り除くことがポイントです。

血合いを水に漬けてアクを抜いた後、しっかりと水気を切り、片栗粉をまぶします。この工程が、揚げたときのサクサク感を生み出します。

次に、170℃程度の油でじっくりと揚げていきます。高温で一気に揚げると、外側が焦げてしまうため、温度管理が重要です。揚げたての竜田揚げは、マグロの旨みが凝縮され、ビールやご飯との相性も抜群です。

ステーキ

マグロの血合いを使ったステーキは、肉の旨みを存分に楽しめる一品です。まず、下処理をしっかり行い、臭みを取り除くことが重要です。血合いを水に漬けてアクを抜いた後、軽く塩を振ってしばらく置くことで、味が引き締まります。

調理方法はシンプルで、フライパンを熱し、オリーブオイルをひいてから血合いを焼きます。表面がこんがりと焼けたら、裏返して中まで火を通します。

好みに応じて、ニンニクやハーブを加えると、さらに風味が増します。焼き上がったら、少し休ませてからスライスし、盛り付けると美しい一皿に仕上がります。マグロの血合いのステーキは、肉厚でジューシーな食感が特徴で、特に赤ワインとの相性が抜群です。

角煮

マグロの血合いを使った角煮は、濃厚な味わいとしっとりとした食感が楽しめる一品です。まず、下処理を行った血合いを適当な大きさに切り、フライパンで表面を軽く焼き色がつくまで焼きます。

次に、醤油、みりん、砂糖、酒を加え、煮込むことで旨みを引き出します。煮込む時間は約30分から1時間程度が目安ですが、好みに応じて調整してください。煮込むことで、血合いの旨みがタレに染み込み、さらに美味しさが増します。

仕上げに青ねぎやごまを振りかけると、見た目も華やかになり、食卓を彩ります。マグロの血合いの角煮は、ご飯との相性も抜群で、家庭料理としてもおすすめです。

煮付け

マグロの血合いを煮付けにすることで、旨みが引き立ち、家庭料理としても人気の一品になります。

まず、下処理を行った血合いを適当な大きさに切り、醤油、みりん、酒、砂糖を混ぜた煮汁に浸します。中火でじっくりと煮込むことで、血合いの旨みが煮汁に溶け込み、全体に味が染み渡ります。

煮付けの際には、ネギや生姜を加えると香りが増し、より一層美味しさが引き立ちます。また、煮込む時間を調整することで、好みの食感に仕上げることができるため、柔らかく仕上げたい方は少し長めに煮ると良いでしょう。

まとめ


マグロの血合いは、栄養価が高く、さまざまな料理に活用できる食材です。下処理をしっかり行うことで、臭みを抑え、より美味しく楽しむことができます。

水に漬けてアクを抜く方法や、さっと茹でて血液タンパクを固める手順を取り入れることで、家庭でも手軽に調理できるようになります。鉄分やDHAを豊富に含むマグロの血合いを、ぜひ食卓に取り入れて、健康的で美味しい料理を楽しんでください。

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創業百年を迎える魚卸が目利きした「焼津みなみまぐろ」と、魚の旨味を引き出した漬け魚「焼津糀漬」の専門店。
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