マグロの日はいつ?10月10日になった由来や意味・歴史をわかりやすく解説
寿司や刺身の定番として、日本の食卓で親しまれているマグロ。実は、マグロには「マグロの日」と呼ばれる記念日があることをご存じでしょうか。
マグロの日は毎年10月10日です。なぜ10月10日がマグロの日になったのかというと、その由来は奈良時代までさかのぼります。万葉集にも関係しており、日本人とマグロの長い歴史を感じられる記念日です。
本記事では、マグロの日がいつなのかをはじめ、10月10日になった理由や由来、マグロの歴史、マグロに関連する記念日などをわかりやすく解説します。
目次
マグロの日は10月10日
マグロの日は、毎年10月10日です。
日本人にとってマグロは非常になじみ深い魚です。寿司や刺身、鉄火丼、漬け丼など、さまざまな料理に使用されています。
そんなマグロに関する記念日として制定されているのが、10月10日の「マグロの日」です。「10(ト)10(ト)」などの単純な語呂合わせによって決められた記念日ではありません。
その由来には、奈良時代を代表する歌人の一人である山部赤人(やまべのあかひと)が関係しています。
なぜ10月10日がマグロの日なの?
10月10日がマグロの日になった理由は、奈良時代の歌人・山部赤人が詠んだ歌に由来するとされています。
山部赤人は726年(神亀3年)10月10日、現在の兵庫県明石市周辺を訪れた際、マグロ漁に関係する歌を詠んだと伝えられています。
この故事にちなんで、10月10日がマグロの日となりました。
つまり、マグロの日は現代になって生まれた語呂合わせの記念日ではなく、日本に残る古い文学とマグロとの関係をもとにした記念日なのです。
マグロの日を制定したのは誰?
マグロの日を制定したのは、日本鰹鮪漁業協同組合連合会(日かつ漁協)です。
1986年(昭和61年)に制定されました。
マグロという魚についてより多くの人に知ってもらい、その魅力や食文化への関心を高める日として10月10日が選ばれています。
日本では「魚の日」や「かつおの日」など、魚や水産物に関係するさまざまな記念日があります。
そのなかでもマグロの日は、日本人とマグロの歴史的なつながりを象徴する記念日の一つといえるでしょう。
マグロの日の由来となった山部赤人とは?
マグロの日について理解するうえで欠かせない人物が、山部赤人です。
山部赤人は奈良時代に活躍した歌人で、『万葉集』に数多くの歌を残しています。自然や風景を題材とした歌で知られ、後世には「歌聖」の一人として高く評価されました。
マグロの日の由来となったのは、山部赤人が現在の兵庫県明石市周辺を訪れた際に詠んだとされる歌です。
当時の歌には、マグロを意味するとされる「鮪(しび)」という言葉が登場します。
この記録からも、マグロが現代だけでなく、はるか昔から日本人とかかわりのある魚だったことがわかります。
昔はマグロを「シビ」と呼んでいた?
現在では「マグロ」という呼び方が一般的ですが、古代の日本ではマグロを「シビ」と呼んでいたとされています。
漢字では「鮪」と書きます。
『万葉集』にも「鮪(しび)」という表現が見られ、古くから日本人がマグロを漁獲していたことを知る手がかりになっています。
現在のような冷蔵・冷凍技術がなかった時代には、現代とは流通方法や食べ方も大きく異なっていました。
それでも、1000年以上前からマグロが日本人に知られていたという点は、マグロと日本の食文化との関係を考えるうえで興味深いポイントです。
日本人とマグロの歴史は古い
日本では、非常に古い時代からマグロが利用されてきたと考えられています。
現在では高級魚というイメージの強い本マグロ(クロマグロ)も、歴史を通して常に高級品として扱われてきたわけではありません。
マグロは大型魚であるうえ、鮮度が落ちやすいため、冷蔵・冷凍技術が存在しなかった時代には現在ほど流通させやすい魚ではありませんでした。
江戸時代になると、醤油を使った保存・調理方法などが広がり、マグロを寿司のネタとして食べる文化も発展していきます。
特に醤油などにマグロを漬ける「ヅケ」は、現在でも江戸前寿司を代表する仕事の一つとして知られています。
その後、冷蔵・冷凍技術や物流網の発達によって、新鮮なマグロを広い地域へ届けられるようになりました。
現在では刺身や寿司だけでなく、丼、ステーキ、カツなど多様な料理で食べられています。
日本で食べられている主なマグロの種類
「マグロ」と一口にいっても、実際には複数の種類があります。
日本で流通している代表的なマグロを紹介します。
クロマグロ
クロマグロは「本マグロ」とも呼ばれる大型のマグロです。
濃厚な赤身と脂ののったトロを楽しめることから、高級マグロとして知られています。
寿司店や料亭などでも人気があります。
ミナミマグロ
ミナミマグロは「インドマグロ」と呼ばれることもあります。
クロマグロと同様に脂ののった部位を楽しめるマグロで、寿司や刺身などに使用されています。
メバチマグロ
メバチマグロは、日本でも広く流通しているマグロの一つです。
名前の通り目が大きいことが特徴で、赤身を中心に刺身や寿司など幅広い用途で利用されています。
キハダマグロ
キハダマグロは、黄色みを帯びたヒレなどが特徴です。
比較的あっさりとした味わいで、刺身や寿司だけでなくさまざまな料理に使われます。
ビンナガマグロ
ビンナガマグロは「ビンチョウマグロ」とも呼ばれます。
身の色が比較的淡く、やわらかな食感が特徴です。刺身や寿司のほか、ツナ缶などの加工品にも利用されています。
マグロの日には何をする?
マグロの日に決まった過ごし方があるわけではありません。
せっかくの機会なので、普段とは違った方法でマグロを楽しんでみるのもよいでしょう。
マグロの種類を食べ比べる
クロマグロやメバチマグロ、キハダマグロなど、種類の異なるマグロを購入して食べ比べてみる方法があります。
同じマグロでも、種類や部位によって脂の量や食感、味わいは異なります。
赤身・中トロ・大トロを食べ比べる
同じマグロでも、部位によって味わいは大きく変わります。
さっぱりとした赤身、赤身と脂のバランスを楽しめる中トロ、濃厚な脂の甘みを楽しめる大トロなどを食べ比べれば、それぞれの特徴をより理解できます。
マグロ料理を作る
刺身だけでなく、家庭でマグロ料理を作ってみるのもおすすめです。
例えば、以下のような料理があります。
- マグロの漬け丼
- 鉄火丼
- マグロの山かけ
- マグロのカルパッチョ
- マグロのユッケ
- マグロステーキ
- マグロカツ
- 手巻き寿司
生食用のマグロだけでなく、加熱用のマグロを使った料理にも挑戦してみると楽しみ方が広がります。
マグロに関係する記念日はほかにもある?
マグロの日以外にも、水産物や魚食に関係する記念日があります。
例えば、毎月3日から7日は水産庁が「さかなの日」としています。魚を食べることを通じて、水産資源や日本の魚食文化について考えるきっかけとなる取り組みです。
11月3日から7日は「いいさかなの日」とされています。
マグロの日をきっかけに、普段食べている魚がどこで獲られているのか、どのように食卓まで届けられているのかなど、水産業について調べてみるのもよいでしょう。
マグロの日に関するよくある質問
マグロの日は何月何日?
マグロの日は10月10日です。奈良時代の歌人・山部赤人がマグロに関係する歌を詠んだことに由来するとされています。
マグロの日は語呂合わせ?
マグロの日は、一般的な語呂合わせから決められた記念日ではありません。山部赤人が726年10月10日に現在の兵庫県明石市周辺でマグロ漁に関係する歌を詠んだとされることに由来しています。
マグロの日は誰が決めた?
日本鰹鮪漁業協同組合連合会が1986年に制定したとされています。
マグロについて理解を深め、その魅力を知ってもらうための記念日です。
マグロは昔から日本で食べられていた?
マグロと日本人の関係には長い歴史があります。
奈良時代の『万葉集』にもマグロを意味する「鮪(しび)」が登場するなど、古くから知られていた魚です。
ただし、冷蔵・冷凍技術や物流が発達していなかったため、現在と昔では流通方法や食べ方に大きな違いがあります。
マグロの日にはイベントが開催される?
10月10日のマグロの日に合わせ、地域や店舗などでマグロに関するイベントやキャンペーンが実施されることがあります。開催内容は年によって異なるため、参加したい場合は自治体や施設、店舗などが発信する最新情報を確認しましょう。
まとめ
マグロの日は毎年10月10日です。10月10日になった理由は、奈良時代の歌人・山部赤人が726年10月10日に現在の兵庫県明石市周辺を訪れ、マグロ漁に関係する歌を詠んだとされることに由来します。
この故事にちなんで、日本鰹鮪漁業協同組合連合会が1986年にマグロの日を制定しました。現在では寿司や刺身の定番となっているマグロですが、日本人との関係は1000年以上前までさかのぼります。
10月10日のマグロの日には、赤身や中トロ、大トロを食べ比べたり、漬け丼や鉄火丼などの料理を作ったりしながら、日本のマグロ文化や歴史について知る機会にしてみてはいかがでしょうか。
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