マグロの内臓は食べられる?種類や特徴・あまり流通しない理由を解説

まぐろ

マグロといえば、赤身や中トロ、大トロなどの刺身や寿司を思い浮かべる方が多いでしょう。一方で、「マグロの内臓は食べられるの?」「どのような内臓があるの?」と疑問に思ったことがある方もいるのではないでしょうか。

マグロにも、ほかの魚と同じように心臓や胃、肝臓、腸などの内臓があります。実際に一部の内臓は食用にされており、マグロの産地などでは珍味として親しまれることもあります。

しかし、一般的なスーパーや鮮魚店ではマグロの内臓を見かける機会は多くありません。

本記事では、マグロの内臓の種類や特徴、食べられる部位、一般市場にあまり流通しない理由などを詳しく解説します。

マグロにも内臓はある?

マグロにも、ほかの魚と同様に生命活動を支えるさまざまな内臓があります。

代表的なものとして挙げられるのが、心臓、肝臓、胃、腸などです。また、生殖に関わる卵巣や精巣もあり、それぞれ卵や白子として食用になることがあります。

マグロは魚のなかでも大型で、クロマグロの場合は成魚になると全長が数m、体重が数百kgに達する個体も存在します。そのため、当然ながら内臓も大きくなります。

ただし、一般的に消費者が目にするマグロは、漁獲後に内臓などを処理した状態で市場に流通することが多いため、内臓を見る機会はそれほど多くありません。

マグロの主な内臓と特徴

マグロの体内にはさまざまな器官があります。ここでは代表的な内臓について紹介します。

心臓

心臓は血液を全身へ送り出すための重要な器官です。

マグロは広い海を高速で泳ぎ続ける魚であり、その活発な運動を支えるために循環器系が発達しています。

マグロの心臓は食用にされることもあり、地域や店舗によっては「マグロのハツ」などとして提供される場合があります。一般的なマグロの刺身とは異なる、弾力のある独特な食感が特徴です。

マグロは肉食性の魚で、小魚やイカ、甲殻類などを捕食します。そのため、胃は捕らえた餌を消化する重要な役割を担っています。

胃も適切に下処理することで食用になる場合があります。地域によっては煮付けなどにして食べられることがあります。

肝臓

肝臓は栄養素の代謝や蓄積などを担う重要な器官です。

魚の肝といえばアンコウやカワハギなどが有名ですが、マグロにも大きな肝臓があります。

ただし、マグロの肝臓が一般的な食材として広く流通しているわけではありません。内臓類は鮮度管理が重要であり、食用に適したものを適切に処理する必要があります。

腸は消化した餌から栄養を吸収する器官です。

マグロの腸も地域によって食用として利用されることがあります。十分な洗浄や下処理を行ったうえで調理されます。

卵巣

メスのマグロには卵巣があり、成熟期には大量の卵を抱えます。

マグロの卵は食用として利用されることがあり、煮付けなどに調理されます。普段食べている赤身やトロとはまったく違った味わいを楽しめる部位です。

精巣(白子)

オスのマグロの精巣は「白子」と呼ばれ、食用になる部位です。

白子といえばタラやフグが有名ですが、マグロの白子も食べることができます。加熱するとクリーミーな食感を楽しめることがあり、産地などでは珍味として扱われます。

マグロの内臓は食べられる?

マグロの内臓には食用にされる部位があります。

たとえば、心臓や胃、卵、白子などが料理に利用されることがあります。マグロを丸ごと扱う産地や専門店などでは、一般市場ではほとんど見かけない希少部位が提供される場合もあります。

ただし、「マグロの内臓なら何でも食べられる」という意味ではありません。

内臓は身に比べて劣化しやすく、鮮度管理や適切な下処理が非常に重要です。自己判断で生食することは避け、食用として適切に処理・販売されたものを利用しましょう。

マグロの内臓はなぜあまり流通していない?

マグロの内臓がスーパーなどでほとんど販売されていないのには、いくつかの理由があります。

漁獲後に取り除かれることがある

マグロは品質を維持した状態で消費地まで届ける必要があります。

漁獲方法や流通形態によって処理方法は異なりますが、鮮度や品質を保つため、内臓を取り除く処理が行われる場合があります。

そのため、一般消費者の手元に届く段階では、すでに内臓が取り除かれていることが珍しくありません。

内臓は鮮度が落ちやすい

内臓は筋肉部分である赤身などと比べ、品質管理が難しい部位です。

適切な温度管理や迅速な処理が必要となるため、刺身用の赤身やトロのように全国へ大量流通させることが容易ではありません。

赤身やトロの需要が圧倒的に高い

日本ではマグロといえば刺身や寿司としての需要が非常に大きく、赤身、中トロ、大トロなどが主要な商品となっています。

一方、内臓を日常的に購入する消費者は限定的です。そのため、一般的な小売店では赤身やトロを中心に取り扱い、内臓まで販売するケースは少なくなります。

マグロは内臓以外にも食べられる部位が多い

マグロは「捨てるところが少ない」といわれるほど、さまざまな部位を食用として利用できる魚です。

代表的なのが、頭肉や頬肉、カマ、尾の身などです。

頭肉はマグロの頭部から取れる希少な身で、濃厚な旨味があります。頬肉は運動量の多い部位で肉のようなしっかりとした食感が特徴です。

エラの後ろに位置するカマも人気があります。脂がのっていることが多く、塩焼きや煮付けなどに適しています。

さらに、骨の周囲に残った身はスプーンなどで削ぎ取って「中落ち」として利用できます。

普段目にする刺身だけでなく、一匹のマグロから多種多様な食材を取ることができます。

マグロの内臓を食べる際の注意点

マグロの内臓を食べる場合は、特に鮮度と衛生管理に注意が必要です。

内臓は傷みやすいため、食用として適切に処理され、温度管理されたものを選びましょう。

また、内臓を含む魚介類には寄生虫などのリスクも考えられます。「新鮮だから生で食べても大丈夫」と自己判断するのは避けるべきです。

加熱用として販売されているものは中心部まで十分に加熱し、購入後は販売者が示している保存方法や消費期限を守りましょう。

マグロの希少部位を安全に楽しみたい場合は、マグロ専門店や産地の飲食店など、適切な処理・管理を行っている店舗で食べる方法もあります。

まとめ

マグロにも、心臓、胃、肝臓、腸、卵巣、精巣など、さまざまな内臓があります。

なかでも心臓や胃、卵、白子などは食用として利用されることがあり、マグロの産地や専門店では希少な珍味として提供される場合があります。

一方、マグロの内臓は鮮度管理や下処理が重要で、赤身やトロほど一般市場には流通していません。そのため、多くの人にとっては馴染みの薄い食材といえるでしょう。

マグロは赤身やトロだけでなく、カマや頬肉、頭肉、中落ち、そして一部の内臓まで利用できる魚です。それぞれの部位の特徴を知れば、マグロという魚をより深く楽しめるでしょう。

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